ストレス耐性とは、外からの刺激に適応・対応できる力です。ヨガの練習で、この外からの刺激と上手に付き合う力を養うことが出来ます。「外からのストレスに反応しないで生活したい」と思っている方は参考にしてみてください。

こんにちは。
ヨガインストラクターの杉山麻美です。

「現代はストレス社会だ」とよく聞きます。ストレスとは、「心や身体に対する外側からの刺激」です。
仕事や家庭、人間関係によるもの。天気や気温・気圧の変化、日照時間、匂い、音、花粉などの環境的なもの。ストレス要因となる様々な刺激の中で私達は生活しています。

それらのストレス要因って、仕事や人間関係を選んだり、住む場所を変えたりしたら多少は取り除くことが出来ます。しかし完全に全てを取り除くことは出来ないですよね?

ですから、刺激を受けた時に過敏に反応するのではなく、適応する対応することが出来たほうが生きやすいと思います。上手に外からの刺激と付き合うこと。これをストレス耐性といいます。

ストレスって悪いもの?

「ストレス」という言葉はマイナスな響きを持っていますが、全てが悪いストレスではありません。
筋肉は使ってストレスをかけることで健全さを保ったり、強くなったりします。全くストレスをかけないように”使わない生活”を送っていたら衰えてしまいます。
このように、ストレスをいう刺激を与えることで健全さを”保っている/向上している”機能がたくさんあります。

もちろん、疲労・睡眠不足・痛み・怪我・病気・いじめなど、明らかにマイナスなストレスは悪です。取り除く、距離などの対策しましょう。

ストレス耐性をつけるには

ストレス耐性をつけるには、ストレスを客観的に観察し、反応しない練習が効果的です。

まずはストレスの存在に気づきます。
ここですぐに「嫌だ!」「逃げたい!」と湧き上がってくる嫌悪感に反応しないようにします。

「何が起こっているのか?」
「私はそれの何が嫌だと感じているのか?」
「何が私を刺激しているのか?」
客観的に、今起こっていることを観察しましょう。

このワンクッションをおくだけで冷静になれます。

この時、そのストレス要因を客観的に観察できたとしても、それを「良い」「悪い」とジャッジしません。「良い/悪い」をジャッジすると反応したことになります。
「良い/悪い」をジャッジしないで、起こっている事を客観的に観察する。これが「反応しない」ということです。

これは頭でわかっていても、実践するのはなかなか難しいです。
ですから繰り返し練習していく必要があります。

ストレス耐性は環境や体調によっても変化します。
睡眠不足や栄養不足の状態のとき、生活環境が大きく変わったときなどは誰しも耐性がおちることはあります。

ヨガでストレス耐性を養えるのはなぜか?

「ヨガ」と「ストレス」ってイメージとしてはかけ離れた存在だと思いますよね?しかしヨガにも「ストレス」があります。

陰ヨガではポーズをキープする際に「今日の自分のエッジ(端)でとどまりましょう」と言われたりします。
「エッジ」とは、ポーズを深める際の肉体的・精神的限界の一歩手前を指します。限界を振り切らないように、しかし楽を出来る場所にとどまらないように。今日の自分の身体と心の状態を観察しながら、大丈夫な範囲の端っこでポーズをキープします。

身体をほぐす。刺激して活性化する。可動域を取り戻す。
そういった目的をもってヨガをしているわけですから、楽なところにとどまっているだけでは何も感じられません。

このように限界一歩手前の、今日の私が大丈夫な端っこでポーズをキープすること。それが陰ヨガによって経験する「ストレス」です。

落ち着かない感じがあるかもしれません。
怖い感じがしたり、緊張を感じるかもしれません。
肉体的にも、伸ばしたり圧をかけているのでストレスを感じています。

このようにキープ中はストレスがある状態で、
「どこにどんな刺激を感じているのか?」
「その刺激を私はどんな風にとらえているのか?」
を観察します。

自分が緊張していることに気がついたら、その緊張を手放すように意識します。
身体のどこかに力が入っている事に気がついたら力を抜きます。

ストレスを感じている状態でそのストレスを観察し、反応しないこと。
ストレスを感じている状態でじっとして、身体や心の緊張を手放そうとすること。

陰ヨガでこの練習を行うことで、それが日常にも生かされてきます。

外から何かしらの刺激を受けた時に、すぐに反応しないで観察することが出来るようになります。
そして刺激を受けている最中でも平静でいられ、身体や心が過剰に緊張したり強張ることなく、力を抜けるようになってきます。

ヨガをする理由

こうした効果は陰ヨガに限定したものではありません。

そもそも、ヨガをする理由は「ポーズをとるため」ではなく「心の揺れ動きを止める」ためにあります。
外から刺激を受けた時に、心を揺れ動かされないこと、つまりその刺激に反応しないためにポーズの練習を行います。

「ヨガをはじめてから穏やかになった」という人がたくさんいますが、それはヨガを続けているうちに、外からの刺激に反応しなくなってきたということだと思います。

もちろん、身体を動かしてリフレッシュできているから。自律神経のバランスが整って調子が良いから。そういった肉体的な効果もたくさんあります。

心への作用はあまり意識しないでヨガを続けているかもしれませんが、継続していれば自然とこうした変化があらわれると思います。
「心への作用」とか言っちゃうと途端に怪しく聞こえるかもしれませんが、ストレス耐性をつけたい方はぜひ、ヨガを続けてみてください。

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